毎日の安全運航、誠にお疲れ様です。
先日(といっても7月の話ですが(汗))、熊本県にある九州海技学院様で行なわれた、
『産学官合同内航海運セミナー』に参加して参りました。
JML日本海洋資格センター九州海技学院
周辺の三角(みすみ)西港は、”明治三大築港”といわれ、
九州随一の貿易港だったようです。
島々と海に面した木造建築の洋館と石畳の景観は実に趣がありました。
明治期の港が完全な形で残っているのは、今は日本でここだけだそうです。
長崎人の私にはどこか親近感を覚える環境でしたが、
今回の会場となる九州海技学院もその洋館群の一つで、
しかも世界遺産に登録されているとの事でした。
館内の板張り廊下の奥にある木枠の窓が懐かしい教室、
そこが今回のセミナーの会場でした。
セミナーの前半は運輸局の方によるKYT等、各方面の方々の講演があり、
なかでも主催の方の業界の分かり易い概要や、
卒業生の方の実体験談には皆さん食い入る様に聞かれておりました。
セミナー後半は、院生さんの自己紹介と企業の説明会が行なわれました。
一人一人の院生さんとお話する時間が少なかったのは残念でしたが、
各々の船員になる事に賭ける熱い気持ちが伝わってきました。
また、話を聞くと熊本のTVで放送された、
天草での船員育成の取り組みが特集された番組を観て一念発起、
九州海技学院の戸を叩いたという方もいらっしゃった様です。
時間と授業料を工面して船員への転職に賭けた方々の思い、
それを支える方々の姿勢に胸を打たれた一日でした。